
こんにちは。
Very Apeの清水里華と申します。
私はふだん、広告のコピーを作っていますが、小学生の頃は漫画家になる予定でした。
当時の自分の中で流行っていた遊びは「4コマ大喜利」。
友人からランダムにお題をもらい、4コマ漫画でオチをつけることに生きがいを感じていました。
思春期はシュールレアリズム芸術にどっぷりハマり、将来は何かしらデザインやらアートやらに関わる人生を、とぼんやり考えていました。
そして迎えた大学4年。文学部に所属しながら夜間のデザイン学校に通い、デザイナー志望で就活に明け暮れたのですが、玉砕の嵐。
周囲が華麗に内定を勝ち取る中、藁をもすがる思いで小さな広告会社を受けたところ、作文を書かされ、社長にこう言われました。
「君は、ウチで、デザイナーじゃなくて、コピーライターになりなさい。」
何が自分に向いているか、向いていないかなんて、自分ではなかなかわからないものです。
懲りない私は、社会人になってからもコピーライターから経営コンサルタントへの転身を目指し、
5年もの歳月を勉学に費やして国家試験を受けまくるも、悲願叶わず二次試験に4回敗退。
いまだに自分の向き・不向きを見分けることができず、もがいてばかりです。
でも、それでいいのかもしれません。
Very Apeというバンドはオルタナティヴバンドを標榜していますが、ビートルズ生まれハードコア育ちの私は、オルタナの「オ」の字も知りませんでした。
でも、「オルタナ?はぁ?」なんて言っていたら、今のメンバーと出会うこともなかったことでしょう。
自分の考えなど、宇宙の中の砂粒よりも小さくて、世界は想像できないほど広い。
自分の向き・不向きが自分で見分けられずにもがくからこそ、予想外の出逢いや気づきが、人生を広げてくれるのかもしれません。
「犬猿の旗」は、きっと予想外の方向からメガトン級のパンチをブッ込まれ続ける異種格闘イヴェントです。
向き・不向きの枠を超えた新たな出逢いを、心ゆくまで楽しんでいただければ幸いです。